PlayStation 5 Pro(PS5 Pro)の最大の魅力の一つが、独自のAI超解像技術「PSSR」(PlayStation Spectral Super Resolution)です。2024年11月の発売以来、PSSRは多くのゲーマーから高い評価を得ていますが、2026年に入り、さらに大きな進化が目前に迫っています。本記事では、PSSRの仕組みから実際の性能、対応ゲームの状況、そして2026年最新のアップデート情報まで、徹底的に解説します。

PSSRとは何か?基本を改めて理解する
PSSRは、Sonyが開発したAI駆動の超解像技術です。低解像度でレンダリングされた画像を、機械学習モデルを使って4K解像度にアップスケールします。単なるバイリニアやバイキュービック補間とは異なり、スペクトル解析とAI推論を組み合わせ、シャープで自然な画質を実現します。
PS5 ProのGPUには専用の機械学習アクセラレータが搭載されており、PSSR処理を効率的に実行します。これにより、レイトレーシングを有効にしたまま高フレームレートを維持できるのが最大の強みです。標準PS5では困難だった「高画質+高フレームレート」の両立を、PSSRが支えています。
開発はMark Cerny氏を中心に進められ、数年にわたるトレーニングデータ蓄積が基盤となっています。Sonyは自社のスーパーコンピューターを活用し、数百万フレームの学習を行いました。その結果、NVIDIAのDLSSやAMDのFSRに匹敵する品質が実現されています。
PSSRの実際の画質とパフォーマンス
発売から1年以上の実績を振り返ると、PSSRは多くのタイトルで顼著な効果を発揮しています。例えば、『Spider-Man 2』ではパフォーマンスモードで60FPSを安定させつつ、クオリティモード並みの画質を提供します。アンチエイリアシングの効きが良く、細部の揺らぎやアーティファクトが少ないのが特徴です。
『Horizon Forbidden West』では、草木のディテールが向上し、遠景のぼやけが大幅に低減されました。Digital Foundryの解析では、PSSRはDLSS 3.5に近い安定性を示し、特に動きの激しいシーンで優位性を発揮すると評価されています。
ただし、初期バージョンでは一部タイトルで軽いゴースト現象やテクスチャの不安定さが見られました。これらはゲームごとのパッチで順次改善されており、2025年のタイトルアップデートでほぼ解消されています。
フレームレート面では、多くのゲームが60FPSロックを維持しつつ、一部タイトルでは120FPS対応も実現しています。『Ratchet & Clank: Rift Apart』のように、PSSRを活用した120FPSモードは非常に滑らかです。
PSSR対応ゲームの現状(2026年2月時点)
PS5 Pro発売以降、数百タイトルが「PS5 Pro強化対応」を受けています。主なものは以下の通りです。
- 『The Last of Us Part I/II Remastered』:新レンダリングモード追加で画質が劇的に向上。
- 『Final Fantasy XVI』:DLC対応と同時にPSSRフル活用で安定60FPS。
- 『Gran Turismo 7』:レイトレーシング反射を強化したまま120FPS可能。
- 『Demon’s Souls』:発売時から対応し、最高峰のビジュアルを維持。
- 『Assassin’s Creed Shadows』(2025年発売):タイトルアップデート1.0.2でPSSR完全対応。
- 『Marvel’s Spider-Man 2』:発売時対応でベンチマーク的存在。
2025年後半発売の『Ghost of Yōtei』や『Death Stranding 2』は、最新SDKを使ったPSSR対応が確認されており、さらなる進化が見込まれます。
Sonyは「Pro Enhanced」ラベルを付け、対応タイトルを公式サイトで公開しています。2026年2月現在、200タイトル以上がリストアップされています。
PSSRと他社の技術比較:DLSS・FSRとの違い
PSSRの競合として、NVIDIAのDLSSとAMDのFSRが挙げられます。DLSSは専用ハードウェア(Tensorコア)が必要なためPC限定ですが、画質は最高峰です。一方、FSRはオープンで広く対応しますが、画質の安定性で劣る場合があります。
PSSRはハードウェア依存ながら、コンソール専用に最適化されている点が強みです。2025年の解析では、PSSRはFSR 3を上回る画質を示し、DLSS 3に迫る結果が出ています。特に時間的アンチエイリアシングの効きが優れています。
ただ、初期PSSRはフレーム生成機能がなく、純粋なアップスケールに特化していました。これが2026年の進化ポイントとなります。
2026年最大のトピック:PSSR 2.0の登場が目前
2026年に入り、PSSRに関する最大のニュースが「PSSR 2.0」の予定です。信頼できるリーカー(Gust_FAN、Moore’s Law Is Deadなど)によると、2026年第1四半期(1月~3月)に大型システムアップデートで実装される見込みです。
PSSR 2.0の主な特徴は以下の通りです。
- AMD FSR 4に近い新機能の実装。
- 多フレーム超解像(Multi Frame Super Resolution 2)の採用。
- メモリ使用量の大幅削減とGPU処理時間の短縮。
- 画質のさらなる向上、特に高フレームレート時の安定性強化。
- これまで70~80FPSが上限だったタイトルで、より高いフレームレートを実現。
これにより、PS5 Proは「120FPS+レイトレーシング+4K」が標準的に可能になると期待されています。Mark Cerny氏も間接的に「今年中の大型進化」を示唆しており、信頼性は高いです。
現時点(2026年2月6日)ではまだ配信されていませんが、近日中のベータテスト開始が噂されています。アップデート後は、既存のPro強化タイトルも自動的に恩恵を受けると見られます。
PSSR 2.0がもたらすゲーム体験の変化
PSSR 2.0の実装で、特に影響が大きいのがオープンワールドタイトルです。『GTA VI』(2026年発売予定)のような大作では、30FPS制限が懸念されていましたが、PSSR 2.0により60FPS安定が現実的になるとの予測もあります。
また、競技系タイトル(『Call of Duty』シリーズなど)では120FPSのさらなる普及が見込まれ、eスポーツシーンでのPS5 Pro採用が進むでしょう。
画質面では、アーティファクトの完全排除とテクスチャの自然さが向上します。FSR 4相当の多フレーム処理により、動きの激しいシーンでもクリアな画像が維持されます。
PSSRの課題と今後の展望
現在のPSSRにも課題は残っています。一部古いタイトルではパッチが遅れ、Proの性能をフルに活かせないケースがあります。また、開発者向けSDKの学習コストが高いとの声も聞かれます。
PSSR 2.0では、これらの課題を解決する開発ツール強化も予定されています。入力データの削減により、小規模スタジオでも対応しやすくなります。
長期展望として、PS6への技術継承が確実視されています。PSSRはSonyの次世代戦略の核であり、2027~2028年頃のPS6でさらに進化した形で登場するでしょう。
まとめ:PS5 Pro+PSSRは今が買い時か?
2026年2月時点で、PS5 ProとPSSRの組み合わせはコンソール史上最高峰のビジュアル体験を提供しています。PSSR 2.0の到来が目前に迫っており、さらなる飛躍が期待されます。
すでにPS5 Proをお持ちの方は、近日中のアップデートに注目してください。購入を検討中の方は、PSSR 2.0実装後のさらなる価値向上を考慮すると、今が絶好のタイミングと言えるでしょう。
SonyのAI技術投資は今後も続き、ゲーム体験はますます進化していきます。最新情報が入り次第、追記予定です。

